ラーメン屋の事

2013年2月7日 11:19 PM

僕は仕事帰りにたま行くお気に入りのラーメン屋がある

そこの社長とは5年ぐらい前にゴルフの練習場で知り合ってからの付き合いだ

最近?オッサン体型になってきているのを気にしながらも、ついついドカ食い

してしまう

痩せると周りに宣言しているのにも関わらずいつもトッピングでチャーシュー
を頼んでしまう。

社長は開店以来ずっとチャーシューにこだわっていてずっと試行錯誤している
ようだ

そして毎回『今日のチャーシューどうだった?』と聞いてくる

そして見事に毎回味も固さも違う

昔、勘定を済ませてから帰り際社長が寄ってきた『チャーシューまだ未完成で
開発中なんよ~(笑)』

僕は社長を二度見した

未完成のもん出したらアカンやん…

僕は心の中で呟いた
と同時にいつまでも挑戦中、納得したらそこで終わりなんだという決意が顔に
書いているように見えた

ちょっとかっこいいとも思った…

僕は心の中で泣いた

1ヶ月後来店。
ダイエット中の為チャーシュートッピング今日は止めとこう
店に向かう車の中で強く決意していた!

そして店員さんが注文を取りに来た

今日はトッピング無しで行こう!

もう一度決意した!

でも、いつものフレーズ言われるのが怖くなって思わずチャーシュートッピング
してしまった

そして帰り際

社長が寄ってきた

そして予想的中

いつものフレーズ
『今日のチャーシューどうだった?』

良かった!僕は胸をなで下ろした

でもその時のチャーシューは明らかに固かった

僕は勇気を出した

『社長、正直ちょっと固かった。あくまでも僕の好みとしてはの話だけど、もう
少しトロッとしてほしいかな。』

と答えた

社長は『そうやろ。俺もそう思って言うんやけど、作る奴が言うこと聞かんのや』

え!!?

僕は社長を二度見した

『そこは社長、ビシッと言わなアカンやんかっ』

ついつい他人ごとながらムキになってしまった

それから、1ヶ月後

いつものようにチャーシュートッピングの味噌豚骨を注文した。

見事にトロットロッだ!

僕は心の中で泣いた
帰り際にいつものように社長が寄ってきた『今日はイケたやろ。大将に言われて
からビシッと言うたんや!』

『最高でした。ごちそうさまでした』

それから、1ヶ月後(昨夜)今まででダントツに固いチャーシューがトッピング
されていた。

まだまだ挑戦中なんやな

僕は心の中で泣いた

そしてお勘定の時、社長は寄って来なかった。

優しい目で僕を見ていた。

僕は社長を二度見した。

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